第69回 カフェで学ぼうがんのこと「腸内フローラとがんを含めた疾病」

健康のためには腸内環境を整えることの大切さを熱く語る由谷先生

セミナー内容

近年、腸内環境の重要性をよく耳にします。さらに腸内環境と大腸がんの関係だけでなく、脂肪・糖質の摂取量が肥満の原因ではない可能性が強いこと、食物繊維摂取の減少により腸内細菌組成が変化し肥満になる可能性があることが近年のマウスによる実験で分かり、体臭も腸内フローラと関係があることが分かってきました。

肥満や体臭だけでなく様々な病気の原因となっている腸内環境。私たちが日頃から気を付けることは、①水溶性食物繊維の摂取 ②ビフィズス菌を摂る ③善玉菌のエサとなるオリゴ糖などを摂って毎日バナナ便を達成することです。

腸内環境を整えることは大事な予防に繋がりますが、食事の欧米化などにより大腸がん患者は増加しています。治療は手術、抗がん剤などありますが、久留米大学ではペプチドワクチンの研究を行っています。大腸がんに対するペプチドワクチンの効果としては、切除不能進行がん・治療後再発症例に対してはまず抗がん剤の併用ができます。抗がん剤の代表的な3剤を使った後でも生命予後の延長が期待できます。

副作用については皮下投与のため投与局所が固くなったりしますがそれ以外は殆どありません。これまでの治療と違い、ペプチドワクチンは大腸がん治療後の再発予防として有用である可能性が高いことが臨床試験により分かっています。

毎日のバナナ便を達成させましょう!!

質疑応答
  • Q

    乳酸菌は空腹時には摂らないほうが良いと聞いたことがあるのですが、いつがベストですか?

    A
    食後でいいと思います。生理的には夕ご飯後のほうが腸へ届きやすいです。
感想など

これまで腸内フローラは、がんなどの免疫に関係するものばかりだと思っていました。しかし、肥満や体臭その他様々な病気と深い関係があることを知り大変驚きました。また、大腸がん以外にも食生活と関係が深いものには乳がんと腎がんもあり腸内フローラの重要性を再認識しました。積極的な食物繊維の摂取、そしてバナナ便を意識した食生活の見直しを心掛けたいと思います。


 日  時 :2018年4月19日(木)15:30~17:00 
 講  師 :由谷 茂先生(久留米大学がんワクチンセンター副センター長)
 参 加 費 :1500円(ドリンク、お菓子付き)
 参加人数 :9名
 会  場 :久留米大学福岡サテライト(福岡市中央区天神1-4-2 大丸福岡天神東館エルガーラオフィスビル 6F)

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