第80回 カフェで学ぼうがんのこと「全身の健康に関わる 口腔ケアの重要性」

歯周病とは

歯は、その根が骨の中にしっかりと埋まることでものをかむことができます。

歯周病とは、歯の周囲の汚れの中に含まれる細菌の毒素で歯ぐきに炎症が起き、歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜けてしまう病気です。虫歯の場合は、目に見え痛みを伴いますが、歯周病は痛みがなく、自分では気が付かないうちに進行してしまいます。

歯周病と病気の因果関係

1989年にフィンランドで、急性心筋梗塞患者はそうではない人に比べて2倍程度歯が悪いことが分かり、口の健康と心筋梗塞について関係があることが判明しました。

歯周病の病原菌が作り出す毒素は、血液凝集作用があり血栓を形成し心疾患や歯周病により産生された炎症性サイトカインは、インスリンの効きを悪くするため糖尿病の悪化を引き起こすおそれがあります。

また、妊婦の子宮筋収縮作用があるため早産のリスクが高まります。

さらに、口腔内の細菌が誤嚥によって肺に入ると、肺炎を引き起こす可能性が十分にあります。肺炎は、日本人の死因の第3位で(1位がん、2位心臓病)、65歳以上の肺炎患者の多くは誤嚥性肺炎です。

高齢者の楽しみとして、「家族と過ごすこと」の次に「食事」があげられます。食べることは生きること、しっかりと食べることで今の身体を維持することができますので、定期的なお口のケアが大変重要なのです。

参加者と先生の質疑応答

Q.歯科医に勧められて歯間ブラシを使うようにしたら、歯のすきまが気になりだした。
A.腫れていた歯ぐきが引き締まってきた証拠です。

Q.歯磨きのタイミングは?
A.虫歯予防のためには食後3分以内に磨くのが効果的です。食後3分程度で歯にベトベトしたものが付き、その上に汚れが積み重なってつくからです。歯周病予防の点では、いつ磨いても効果があり、タイミングより良く磨くことが大切です。

Q.口臭を予防するには?
A.口臭はベロの汚れ(舌苔)が原因なので、ベロを掃除するといいでしょう。また、内臓系の病気や糖尿病でも口臭が発生することがあります。

Q.歯周病で無くなった骨は、治療したら元に戻るのか?
A.基本的に戻ることはありません。進行を遅らせるためにも、早く見つけることが大切です。

 日  時 :2019年4月15日(月)15:30~17:00 
 講  師 :内藤 徹 先生(福岡歯科大学 総合歯科学講座高齢者歯科学分野教授)
 参 加 費 :1,500円(資料、ドリンク、お菓子付き)
 会  場 :タカラ薬局天神7階セミナールーム(福岡市中央区天神5丁目7-7)

※今後の医療セミナーの予定はこちら

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