『NPO法人ウィッグリング・ジャパン認定ピアサポーター上級講座』開催!

外見に不安を持つお客様に寄り添う美容師が誕生

2018年より始まりました美容師による外見のケア「AS(アピアランスサポート)サービス」

美容師向けにピアサポーター養成講座の「初級・中級講座」を行ってきましたが、3月25日にピアサポーター養成「上級講座」を開催しました。

このASサービスの特徴は、美容師がウィッグのカットやメンテナンスなどの技術面だけでなく、「がんに関する基礎知識」、「お客様とのコミュニケーションマナー」などを学び、治療による副作用や病気で脱毛したお客様が安心して外見のご相談をしていただける、外見に不安を持つお客様に寄り添う美容師(ピアサポーター)によるサービスです。

上級講座では、初級・中級に引き続き当団体理事の久留米大学先端癌治療センター 山田教授による「がんの薬物療法と副作用 〜毛髪・皮膚・感覚への作用〜」の医療講座と株式会社タカラ薬局 岡村社長には「がん治療に伴う外見 ( アピアランス) の問題について」をお話しいただきました。

長年、調剤薬局で薬剤師として多くのがん患者様と接してきた岡村社長のお話しを聴きながら、患者様の生活上の悩みや必要なサポートについて受講者で考える良い機会となりました。また、理事のサンタマリア企画城戸代表による「患者様のメンタルを考え、言葉や行動で信頼を得る」コミュニケーションマナーについては、実践形式の接遇講座を行い、最後に全員がお客様への対応をロールプレイングし、深い学びとなりました。

脱毛が始まると、不安が募り、気持ちが落ち込み、外出を控える、友人とのおしゃべりが減るなど社会と孤立し、余計に心が疲弊していきます。今回受講された美容師の皆様は、多くの経験を持つベテランの美容師です。美容技術以外に医療知識や接遇を学び体得することで、外見に不安を持つお客様が一人でも多く笑顔になれることを心から願っております。

それぞれに様々な理由はありますが、外見・容姿に不安を抱えられている方は、認定の美容師がサポートいたしますので、是非ASお問い合わせ窓口までご相談下さい。社会全体で、がん患者様をはじめ、外見に不安を持つ方々をサポートしていきましょう。

【受講者の感想】

○外見を変えることで、少しでも気持ちをハッピーになってもらう、頑張る気持ちに少しでもなってもらえる様、お客様にしっかり寄り添いながら、病気が治った後も一生お付き合いの出来る信頼関係を築いていきたい。

○美容師だから出来ること、美容師だから気付くことをどう生かすか考えたい。

○人として信頼して頂けるようになりたい。その為には、先ず「相手をもっと知ること」家族構成も含め興味を持ちたいと思います。

○お客様と寄り添うということがどこまでなのか、とても難しく感じていましたが、まず聴いてみることから始めようと思います。

○ウィッグはポジティブな物だということ。そして脱毛生活をお手伝い出来ること、そういう団体、美容師がいることを一人でも多くの方へ伝えていきたい。

○美容師側だけでなく、自分がもしそうなったらという体験ができ今後の接客に生かします。

美容師によるアピアランスサービス

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